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日御碕に星野リゾート 撤退旅館引き継ぎ22年6月末開業、温泉整備や地元雇用も

2020/7/31
新たに星野リゾートが進出し、改修を予定している「出雲ひのみさきの宿ふじ」

新たに星野リゾートが進出し、改修を予定している「出雲ひのみさきの宿ふじ」

 出雲市大社町日御碕で、ホテル運営の星野リゾート(長野県軽井沢町)が撤退する旅館施設を引き継ぎ、2022年6月末に開業することが分かった。神話の舞台で日本遺産に認定された「日が沈む聖地出雲」の地で、美しい夕日が一望できる。市有地にある施設をリニューアルする計画に、市は観光客の増加に期待している。

 島根県内で星野リゾートの施設は、松江市の玉造温泉の旅館に続いて2カ所目となる。出雲市によると、同社は民間が運営する「出雲ひのみさきの宿ふじ」の改修を21年8月に着手。客室を41室に減らして魅力的な部屋にし、天然温泉を楽しめる露天風呂も整備する。地元住民の雇用にも力を入れる。

 出雲ひのみさきの宿ふじは、市が観光振興のため、国民宿舎のあった市有地に誘致した。旅館経営の山岸旅館(山梨県富士河口湖町)が現地法人を設立し、11年12月から運営していた。しかし、当初から客足が伸びず、出雲市が3億円の無利子貸し付けをするなど支援していた。

 市観光課によると、運営会社が今年5月、国内最大規模の民間主導の観光ファンドを出資者とする特別目的会社(SPC)に施設を譲渡したいと届け出た。8月末までにSPCへの譲渡が成立する見込みで、その後に星野リゾートが建物賃貸借予約契約を結ぶ予定。残債分は現地法人が一括償還するという。

 宿のある場所は、日本一の高さを誇る出雲日御碕灯台を望め、出雲神話の舞台となった稲佐の浜などと合わせた島根半島西端の一帯は17年4月、日本遺産に認定された。市観光課は「日御碕灯台の知名度が上がる。出雲大社と合わせて観光客を呼び込み、市内での宿泊客の増加につなげたい」と話している。(高橋良輔)



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