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道の駅「三矢の里あきたかた」 来場者数、目標の4・9倍 オープン1カ月間
安芸高田市は、吉田町の国道54号沿いに国と共同で整備した道の駅「三矢(みつや)の里あきたかた」について、6月1日の全面オープンから1カ月間の利用状況を公表した。来場者数は17万2681人と、目標の4・9倍を記録。売上高も目標を上回った。一方、駐車場不足が課題となっており、市が対策を進めている。
三矢の里は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月24日に予定していた全面オープンを延期。施設内の産直市を先行して開業し、レストランと土産物を扱う情報発信棟は6月1日に営業を始めた。
6月の来場者数は、平日は2千〜5千人、週末は7千〜1万人程度で推移。一日の最多は、初の日曜となった7日の1万149人だった。当初の月間目標は3万5100人。
施設全体の売上高(1万円未満は四捨五入)は6622万円と、目標額(4634万円)の1・4倍に達した。内訳は、産直市5075万円▽レストラン1357万円▽情報発信棟191万円。産直市とレストラン棟は目標を大幅に超え、情報発信棟はほぼ目標通りだった。
黒田貢一駅長は「新型コロナウイルスの影響でイベントなどによる集客ができなかったが、来場者数、売り上げとも予想以上だった。新施設で関心が高かったのに加え、5月まで外出自粛が続いていた反動もあるのではないか」とみる。
盛況を受け、敷地内の駐車場は週末を中心に満車となるケースが目立つ。自家用車の駐車場は66台分あるが、混雑時には大型車18台分の駐車場を使うなどして対応している。市はさらに、近くに約90台分の臨時駐車場の整備を進めており、来場者が増えると見込まれる盆時期までの利用開始を目指している。
三矢の里の開業後、市は地元の観光施設や飲食店を巡るスタンプラリーを企画。交流人口の拡大を目指している。商工観光課は「道の駅の利便性を高めつつ、市内各地を巡ってもらえる仕掛けを考えたい」としている。(和泉恵太)
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