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岡山知事「第2波の入り口」と警鐘 新型コロナ感染者急増 療養施設受け入れを前倒し
岡山県の伊原木隆太知事は27日の記者会見で、岡山市内を中心に新型コロナウイルスの陽性者が急増している現状を「第2波の入り口」と説明し、若い世代と重症化のリスクが高い高齢者・基礎疾患者との接触を減らすよう、警鐘を鳴らした。重症者が少ない一方、軽症者・無症状者が多いのが今回の「波」と特徴付け、新たな宿泊療養施設の運用も前倒しした。
県内は27日午後5時現在で63人の陽性者を出した。うち23〜26日の4連休だけで17人の陽性者を確認し、岡山市北区の繁華街で2例目のクラスター(感染者集団)の発生を認めた。
伊原木知事は「重症者・死者が出ていないので、病院は見かけほどひどいことになっていないが、ちょっとしたことで違ってくる」と指摘。状況によっては患者が爆発的に増える「ギリギリの状態」とした。
こうした事態を受け、県は県警、岡山市と連携し、ピンポイントの対策を強める。クラスターを引き起こしたキャバクラなど「夜の街」の飲食店への立ち入り検査や、業界を通じた感染予防を徹底する。
一方で、帰省先の自宅や病院・高齢者施設などで、若い世代と高齢者・基礎疾患者が接触する機会を減らすよう、あらためて県民に強く呼び掛ける。
医療態勢についても強化する。今後の軽症者・無症状者の増加を見込み、当初28日の運用開始を予定していた宿泊療養施設「アパホテル岡山駅前」(岡山市北区)について、受け入れ日を26日に前倒しした。
伊原木知事は「警戒を緩めないように、近く県民向けのメッセージを発信したい」と話した。(中島大)
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