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雲南市役所が臨時閉庁 職員が新型コロナ感染、管理職が電話対応

2020/7/27 21:06
27日の閉庁を告げる雲南市役所本庁舎入り口の張り紙

27日の閉庁を告げる雲南市役所本庁舎入り口の張り紙

 雲南市の職員3人が新型コロナウイルスに感染したのを受け、同市は27日、市役所本庁舎を閉庁した。庁舎内の全職員のPCR検査の結果が分かるまでの異例の措置。島根県は13日以降に本庁舎を訪れた市民も含め幅広く検査する方針で、検体採取は今月半ばに県立大出雲キャンパス(出雲市)の女子学生が感染したケースに続き、500人に迫る。

【グラフ】中国地方の新型コロナウイルス感染確認者数


 雲南市では、21日に3階に勤務する50代の男性職員の感染が判明。同じフロアの職員にPCR検査を実施したところ、24日に新たに男性2人の感染が分かった。

 3階には市長室や政策推進、地域振興、商工振興といった比較的出入りの多い部署があり、市と県は本庁舎の職員や議員に検査対象を拡大。庁舎内に勤務する関係者も含め総勢381人の検体を採取し、職員は原則、自宅待機とした。

 異例の閉庁となった27日は、管理職を中心に88人が電話対応などに当たり、市民には出先の総合センターの窓口の利用をケーブルテレビなどで周知。大きな混乱はなかったという。

 県によると、感染した3人の感染経路は依然、分かっていない。市と県は症状があった2人の発症の時期を考慮し、13日以降に市役所3階を訪れた人を中心に広く検査の相談を促す。市役所外の検体採取は25日までで102人を数え、市関係者と合わせて483人。県保健環境科学研究所(松江市)のほか、東京の民間会社にも委託して1日100件以上の検査もこなす。

 県は、4月に松江市の飲食店で発生したクラスター(感染者集団)を経験し、無症状者が多かったことも踏まえ、濃厚接触者に限らず幅広く検査する方針を貫く。県内で2カ月半ぶりに感染が判明した今月14日の県立大の女子学生のケースでは、通学先の出雲キャンパスを閉鎖。学生や教職員のほか、アルバイト先の2店舗も含め計666人を検査し、全て陰性だった。

 県薬事衛生課は「市中感染を防ぐためには、幅広く網を張る必要がある。感染が広がり検査態勢に余裕がなくなれば濃厚接触者を中心に優先順位を付けることになるが、可能な限り対応したい」と強調。一方で「検査するというだけで当事者や家族に出勤、登校の自粛を求めるなど過度な反応はやめて」と訴えている。(松本大典)

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