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【第2回公判・被告人質問詳報】廿日市女子高生刺殺事件(2020年3月4日掲載)

2020/7/28 18:04

 広島地裁で4日に開かれた廿日市女子高生刺殺事件の第2回公判。被告人質問での鹿嶋学被告(36)の供述の詳細は次の通り。

 ■弁護側

 弁護人 (事件後)どんなことを考えていたのか。

 被告 事件のことを考えんように生きていた。思い出したくなかった。自分勝手な都合で事件を起こし、申し訳ない。

 弁護人 事件前になぜ勤務先を飛び出したのか。

 被告 朝寝坊し遅刻した。怒られると思い寮を出てミニバイクで逃げた。東京に向かおうと考え、方位磁石と野宿するつもりで折り畳みナイフを購入した。

 弁護人 女性を襲おうと考えていたのか。

 被告 広島県に入り、下校中の女子高生を何人か見掛けて考えた。その先の人生はどうでもいいと思い、罪を犯す抵抗感が全くなかった。信号で止まっている時、家の敷地に入る女子高生の後ろ姿を見た。

 弁護人 北口聡美さんか。

 被告 はい。車がないから保護者がいないと思い、乱暴しようと考えた。部屋に入り、ナイフの刃を向けて「動くな」と言った。「他に誰かおるか」と聞いた。「脱げ」と言うと(聡美さんは)逃げ出した。押し合いになり、おなかを刺した。追い詰められ、なんで逃げるんだろうという気持ちで刺した。(聡美さんは)「えっ、なんで」という表情だった。くそ、くそと言いながら何回も刺した。自分がこうなってしまった環境を聡美さんにぶつけてしまった。

 弁護人 実家で事件のことを考えたことは。

 被告 (殺害時の)聡美さんの表情と何回も刺すことを思い出し、考えないようにしていた。

 弁護人 今回の事件で手元に残していた物は。

 被告 ナイフを自分の部屋の机の引き出しに入れていた。逃げ出したい、忘れたい事件だが、ずっと責任を感じていて、捨てることができなかった。

 弁護人 逮捕されてどう思ったか。

 被告 朝寝ていて突然のことで驚いた。ほっとした気分になった。

 弁護人 ほっとした気分とは。

 被告 事件後、前向きに生きることができずに、ずっと事件のことを引きずって生活していたから。

 弁護人 最後に言っておきたいことはあるか。

 被告 取り返しのつかないことをしてしまい、自分でも自分は死刑がふさわしいと思っている。大変申し訳ございませんでした。

 ■検察側

 検察官 起訴内容を全て認めるのか。

 被告 はい。
(ここまで 943文字/記事全文 2559文字)

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