トピックス

雇調金100倍支給ミス 広島労働局、22万円を2200万円に

2020/7/28 23:43

本来の支給は約22万円であるのに、2桁多い「2280万3019円」の金額が記載された通知書(画像の一部を修整しています)

 新型コロナウイルスの影響などにより、業績が悪化した企業の従業員の雇用を支える国の雇用調整助成金(雇調金)を巡り、広島労働局が、廿日市市内の1社に、本来の支給額が約22万円なのに約2200万円を支払うミスをしていたことが28日、分かった。職員が誤って2桁多い金額を入力し、確認も不十分だった。

 同社によると、6月4日に助成金を申請したところ、今月21日、同労働局を通じて2280万3019円が銀行口座に振り込まれた。翌22日、同労働局に確認して金額の間違いが発覚した。本来の支給額は約22万円だった。

 同労働局職業対策課によると、支給額を決めた後、入力データを職員4人で2回チェック。その後、15日に最終入力をした際、職員が下2桁に関係のない数字を誤って付け加えたとみられる。通知書を発行する際には企業名と住所を照らし合わせただけで、金額の確認を怠っていたという。近く差額分を返却してもらう。

 助成金の誤りに気付いた同社社長(60)は「振込額を見て驚いた。税金を使う以上、間違いがあってはならない。考えられない額のミスだ」と憤る。

 同課の三島浩徳課長は「申し訳ない。今後は確認作業を徹底し、正確で迅速な支給態勢を整える」としている。(木下順平)

 <クリック>雇用調整助成金 自然災害や景気悪化などで事業活動を縮小せざるを得ない企業が、従業員を一時的に休業させるなどして雇用維持を図る場合に、企業が支払う休業手当(賃金の60%以上)や賃金の一部を国が助成する制度。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国は要件を緩和した。本来3分の2だった中小企業への助成率は、特例として条件付きで10割まで引き上げるなどしている。

関連記事「解雇・雇い止め広島県内617人 19日時点、雇調金申請も急伸」

関連記事「雇調金の利用、広島で低調 「申請せず」全国で最高」

関連記事「【インタビュー】雇調金、どう活用 広島県社会保険労務士会 伴守副会長」

関連記事「マツダ、雇用調整助成金の受給申請」


  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

トピックスの最新記事
一覧