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【詳報・克行被告元秘書第4回公判】案里被告秘書の証人尋問、「よく覚えていない」繰り返す

2020/8/5 21:47
広島地裁

広島地裁

 河井案里被告が初当選した昨年7月の参院選広島選挙区で、車上運動員に違法な報酬を払ったとして公選法違反罪に問われた夫克行被告の元政策秘書高谷真介被告(44)の第4回公判が5日、広島地裁で開かれ、案里被告の公設第2秘書立道浩被告(54)の証人尋問があった。立道被告は違法報酬の決定経緯について「よく覚えていない」と繰り返し、報酬を決めたのは「推測ですが、克行代議士」と述べた。やりとりの詳報は次の通り。

 ■検察側

 検察官 昨年6月17日、克行被告に見せる遊説行程表を高谷被告にメールで送っていますね。

 証人 はい。

 検察官 なぜ直接送らなかったのか。

 証人 克行代議士とあまりやりとりしたくなかった。いろいろと細かく言われるのが嫌だった。

 検察官 克行被告と確執はあったのか。

 証人 そういうことはありました。

 検察官 なぜ高谷被告に送ったのか。

 証人 ある意味で保険だった。高谷さんに送ったと克行代議士に言えるから。

 検察官 事務長男性から「車上運動員のグループのリーダー役の女性に(法定の倍の1日)3万円より多くほしいと言われてどうしようか」と言われていませんか。

 証人 よく覚えていません。

 検察官 あなたは事務長男性に「聞いといて」と言っていませんか。

 証人 そのあたりも覚えていません。

 検察官 車上運動員の報酬について誰かとやりとりしていませんか。

 証人 よく覚えていません。事務長男性が「それでいこう」と言ったことはあったと思う。

 検察官 報酬を誰が決めたのか、はっきりしていないですか。

 証人 はい。

 検察官 車上運動員の報酬について高谷被告と話したか。

 証人 なかったと思う。記憶はあいまいです。

 検察官 昨年6月中旬ごろ、車上運動員の報酬がどうなったのかを事務長男性、高谷被告が同席の場で話しましたか。

 証人 それも覚えていません。

 検察官 捜査段階では供述している。

 証人 それはしたと思います。(内容は)よく覚えていません。

 検察官 事務長男性に「もう一つのグループが3万円なら、同じでいいんじゃないですか」と言っていますか。

 証人 よく覚えていません。

 検察官 高谷被告は「聞いとく」と言っていなかったか。

 証人 よく覚えていません。そういう言葉は聞いたが、何年か前のことかもしれません。

 検察官 後日、高谷被告に車上運動員の報酬はどうなったかと聞いたのか。

 証人 よく覚えていません。

 検察官 高谷被告から「3万で、いつも通りでいいんじゃない」と言われなかったか。

 証人 よく覚えていません。

 検察官 事務長男性に「それでいこう」と言われていないか。

 証人 そのような光景はあった。内容はそのことなのか分からない。

 検察官 調書にはこのような供述が記載されている。

 証人 (供述)しましたけど、覚えていないと何度も話している。

 検察官 報酬はどうやって決まったのか。

 証人 私の知らないところで決まっていると当初から話している。

 検察官 今回の週刊誌報道があって以降、案里議員に失職してほしくない気持ちはあったか。

 証人 はい。

 検察官 今も秘書は続けていきたいと思っているのか。

 証人 はい。私ができる仕事は秘書しかない。

 検察官 あなたの弁護人は誰に紹介してもらったのか。

 証人 高谷さんです。

 検察官 費用は誰が払っているのか。

 証人 事務所だと思っている。何らか請求されると思う。

 検察官 事務所とは。

 証人 河井事務所です。

 検察官 保釈金は誰が払ったのか。

 証人 事務所からです。

 検察官 週刊誌報道の後、東京でホテル生活をしている。いきさつは。

 証人 報道に出て、マスコミに騒がれたので東京で仕事をした。ホテル代は私が立て替えたものと、事務所に出張旅費として出してもらったものがある。

 検察官 車上運動員の報酬を決めたのは誰という認識か。

 証人 見ても聞いてもいないので言いようがない。推測ですが、克行代議士。あくまでも推測です。

 ■弁護側
(ここまで 1634文字/記事全文 2846文字)

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