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明子さんのピアノ共鳴 広響「平和の夕べ」、萩原麻未が演奏

2020/8/5 23:00
明子さんの被爆ピアノの傍らで拍手に応える萩原麻未

明子さんの被爆ピアノの傍らで拍手に応える萩原麻未

 広島交響楽団の「平和の夕べ」コンサートが5日、広島市中区の広島文化学園HBGホールであった。広島の原爆で亡くなった女学生・河本明子さんを題材にしたピアノ協奏曲「Akiko’sPiano」を世界初演。明子さんの遺品の被爆ピアノも音色を放った。

 下野竜也音楽総監督がタクトを担った。「Akiko―」は広響が被爆75年に合わせ、英国在住の作曲家藤倉大に委嘱。安佐南区出身で被爆3世のピアニスト萩原麻未がソリストを務め、終盤のカデンツァ(独奏部分)は遺品のピアノで奏でた。聴衆は美しくもはかない音色に聞き入り、音楽を愛した少女の生涯に思いをはせた。

 新型コロナウイルスの影響で、当初のプログラムを一部変更。マーラーの「亡き子をしのぶ歌」では、世界的なメゾソプラノ歌手の藤村実穂子が哀切に満ちた歌声を披露した。感染防止策を講じ、満席の半数以下の約400人が鑑賞した。中国新聞社などの主催。6日も午後6時45分から公演がある。(西村文) 

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