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修学旅行、中止か山口県内か コロナ再拡大で中学、各市町教委が見直し要請

2020/8/6

 新型コロナウイルスの感染が再拡大する中、山口県内の中学校が修学旅行を予定通り実施するかどうか対応を迫られている。多くはこの春の日程を秋にずらし様子を見ていたが、収束が見通せなくなり各市町教委が見直しを要請。中止や行き先を県内に変更するなどの動きが相次いでいる。

 13校が関西を行き先に予定していた岩国市では7月末、市教委が各校に再検討するよう通知。どの学校も中止や行き先の変更はまだ決めていないが、保護者の代表や旅行会社などと協議を始めているという。

 2泊3日で関西へ行く予定だった市内のある校長は「秋は体育祭や文化祭などの行事も多く日程はぎりぎり。隣県の福岡や広島も感染が広がる中、行き先や日程をどうするか判断は難しい」と苦悩する。学校教育課の林孝志課長は「中学生活の思い出になる修学旅行にはできるだけ行かせてあげたい。キャンセル料が発生しないよう早ければ8月中には結論を出さないといけない」と話した。

 山口市の平川中は8月24日から2泊3日で奈良や京都を回り、大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンを見学する予定だったが急きょ中止。県内への日帰りバス旅行に切り替えた。行き先は夏休み明けに3年生にアンケートして決める。野村康次校長は「安全が第一。がっかりしている生徒もいると思うが、現状を見て冷静に受け止めてくれていると思う」と苦しい胸の内を明かした。

 山口市教委も7月末、市内の全校を対象に感染者の多い地域に行く予定にしている場合は行程を見直すよう要請している。

 県内の中学校の修学旅行は例年、4〜6月に関西行きが多い。ただ今年は新型コロナの感染拡大を受け、大半が秋に変更。新幹線や電車など公共交通機関を使わず貸し切りバスで移動し、ホテルや旅館でも一堂に集まらないなどの対策を打ち出している。

 このほか防府市教委は各校に行き先を九州などにするよう通知。周南市教委も関西には行かない方針を示している。(永山啓一、中川晃平) 

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