田布施町議会が第三者委設置断念 職員の畳部屋異動問題、調査うやむやで幕も
2020/8/7 18:30
山口県田布施町が固定資産税の徴収ミスを内部告発した職員を1人だけの畳部屋に異動させた問題で、町議会の調査特別委員会は7日の会合で弁護士などによる第三者委員会の設置を断念した。町の顧問弁護士から法律上不適当と指摘されたため。議員からは特別委自体の解散を求める声も出ており、調査がうやむやで幕となる可能性が出てきた。
冒頭を除き非公開。会合後、委員長の西本篤史副議長が取材に応じた。「人事調査は第三者委にはそぐわない」と顧問弁護士から指摘されたことが報告され、設置断念を決めたという。第三者委は当の職員や町から聞き取りし、報告書を特別委に上げる予定だった。西本委員長は「早期に町民の不安を解消したかったが大変残念だ」と述べた。
また、特別委の会合では議員による調査では公平性を保てるか懸念があるとして解散を求める声が上がったという。9月開会の町議会定例会で継続か解散かを議論する予定だ。
また、西本委員長はこの日、「畳部屋は行ってみると快適なんですね」と以前発言したことについて「畳部屋が快適という意味ではなく、これまで快適な和室として使われてきた場所だと伝えたかった」と釈明した。(堀晋也)
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