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【さんいん山話】旅伏山(421メートル)=出雲市【動画】

2020/8/9 19:12

展望台から見える出雲平野と斐伊川

 ▽開く平野の大パノラマ

 眺望の良さは奈良時代からの折り紙付きだ。ピークにある展望台に立つと、広大な出雲平野と蛇行する斐伊川の大パノラマが広がる。

 奈良時代に編さんされた出雲国風土記に「多夫志(たぶし)の烽(とぶひ)―」との記述がある。島根県埋蔵文化財調査センター元職員の内田律雄さん(69)=松江市=は、烽は緊急時にのろしを上げて急を知らせる律令(りつりょう)国家の施設で、多夫志は旅伏山で「ほぼ間違いない」と説明する。

 その烽の跡を訪ねる。展望台の近くの避難小屋から東へ約70メートルの高台にあるという。人がほとんど通らないためわずかな踏み跡がある山道を慎重に進む。高台の頂上には烽の案内板がなく、雑木林に囲まれていて拍子抜けする。

 展望台に戻る。ここには烽の管理人の施設があったとされる。テニスコート1・5面分ほどの緩やかな傾斜地には芝生が敷かれ、絶景を楽しむハイカーでにぎわう。「古代の人もきっと『最も見晴らしの良い場所はどこか』と、いろいろ調べてこの場所に決めたのでしょうね」。内田さんは思いをはせる。

 康国寺(出雲市国富町)近くの登山口駐車場から展望台を往復するコースは約1時間40分。三角点(456メートル)は展望台からさらに500メートルほど西へ向かうが、樹林の中で眺望はない。(梨本晶夫)

 【記者のひとこと】階段や転落防止柵で安全

 登山道には階段や転落防止の柵が数多く設置されているので安全に歩ける。登山口駐車場から400メートルほど進むと、シカが人里に下りないよう防ぐための柵がある。扉に鍵はないが出入りの際はしっかりと閉める。展望台のあずまやにはテーブルといすが置かれ、昼食をとるのにちょうどいい。

 【アラフィフ記者(登山歴11年)の評価】

 難易度★☆☆☆☆ 体力度★☆☆☆☆


この記事の写真

  • 高台にある烽の跡
  • 芝生の展望台。奥にあずまやが見える
  • 旅伏山の三角点。木々に囲まれ眺望はない
  • シカ対策用の柵の扉
  • 出雲市美談町から見た旅伏山

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