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高校生ら40人入院へ 松江クラスター、生徒200人PCR検査

2020/8/10

 松江市で9日に判明した立正大淞南高サッカー部と寮に関わる大規模クラスター(感染者集団)を受け、島根県は10日、感染者91人のうち発熱や喉の痛みなど症状のある約40人を入院させ、無症状の寮生は寮で療養させる調整を進めた。感染者の拡大に備え、医療機関のベッドをできるだけ確保しておく。松江保健所へ専門職員を派遣し、行動歴の調査の体制を強化する。

【グラフ】中国地方の新型コロナウイルス感染確認者数

 市は9日深夜、8日に確認したサッカー部の10代男子生徒の感染を受け、部員たち141人のPCR検査で、新たに男子生徒86人、男性教員2人の感染を確認したと公表。生徒のうち80人は寮生だったとした。

 県内では現在、新型コロナウイルスに対応する病床253床を確保。うち100床で即座に受け入れられる体制を取る。今回は寮を活用することで、症状のある40人程度だけを入院させ、約60床の空きを確保。一定期間を経て受け入れる病床を含めると、210床が活用可能とした。丸山達也知事は「医療体制の逼迫(ひっぱく)の懸念もあると思うが、現状で対応は十分可能」とする。

 無症状の生徒が療養する寮には、県の専門職を派遣して感染対策を徹底する。このほかPCR検査で陰性だった寮生39人は、軽症者受け入れのために出雲市内に確保する県立施設で過ごしてもらう。

 県は松江保健所に、保健師や事務員計7人を派遣。寮の消毒などの指導に医師、看護師の計3人を派遣している。市は10日、同校のサッカー部以外の生徒たち約200人のPCR検査を始めた。

 同校の寮に近い松江市大庭町の70代女性は「まさかと驚いた。高齢者の多い地域で不安もあるが、いつも気持ちいいあいさつをしてくれていただけに気の毒」と生徒たちを思いやった。(三宅瞳) 

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