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「なぜ」相次ぐ水難 浜田、海では遊泳禁止区域

2020/8/10
兄弟が亡くなった三隅川の河川敷で手を合わせる石川さん(手前)たち

兄弟が亡くなった三隅川の河川敷で手を合わせる石川さん(手前)たち

 浜田市内の川と海で9日に相次いだ水難事故。高校生と小学生の兄弟が死亡した三隅町下古和の事故現場は、地元が子どもの遊び場として整備した河川敷だった。住民は「なぜこんなことに」と唇をかむ。1人が死亡、1人が行方不明となっている島根県立石見海浜公園(国分町)の事故現場は遊泳禁止区域だった。浜田海上保安部は「監視員の目が届かず、発見が遅れるので禁止区域では泳がないで」と求める。

 兄弟が亡くなった三隅川の河川敷は、住民が2010年、県などの許可を得て水遊びできる場として整備し、「かっぱランド」と名付けて開放していた。毎夏、有志の実行委員会が水上相撲などのイベントを開催。今年は10日に予定していたが新型コロナウイルス感染症の影響で中止した。

 「流れはほとんどない場所。深みにはまったのだろうか。かわいそうに」。委員長を務める近くの会社社長石川正史さん(64)は10日、現場を訪れて手を合わせた。浜田署によると、兄弟は水泳が得意ではなく、救命胴衣を身に着けていなかったという。「ここでの水難事故は聞いたことはないが、せめて遊泳する際の注意を促す看板でも立てておけば」と悔しがる。

 石見海浜公園の事故現場は、遊泳可能な区域から西へ約300メートルの禁止区域だった。同公園の管理者によると、当時は波が高く、遊泳可能区域も含めて入場も禁止していた。職員の一人は「毎年、禁止区域で泳いでいるグループを見かける。危ないので注意するが後を絶たない」と話す。

 浜田海保によると、浜田、江津市で昨年、海水浴場以外の場所で遊泳中に沖に流されるなど4件の海難事故が発生し、広島県内の2人が亡くなっている。

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