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砂防・治山ダム、全事業完了 広島土砂災害受け整備

2020/8/12
広島市安佐北区の大林地区で完成した砂防ダム(中国地方整備局提供)

広島市安佐北区の大林地区で完成した砂防ダム(中国地方整備局提供)

 2014年8月の広島土砂災害で大きな被害が出た広島市安佐南区や安佐北区の計99カ所に砂防・治山ダムなどを整備する対策事業で、中国地方整備局と広島県は11日、全事業が完了したと発表した。総事業費は約310億円。20日で災害発生から6年になるのを前に「ほぼ予定通りの工期で終えた」としている。

 安佐北区大林地区に建設していた最後の砂防ダムは7日に完成した。整備局が手掛け、幅66メートル、高さ14メートル。受け止められる土砂量は25メートルプール130杯分に当たる約4万立方メートルと、今回整備された砂防ダムの中で最多。ダム本体は3月に完成し、関連工事を進めていた。

 国土交通省と農林水産省、県、市は災害後の14年12月、計99カ所に砂防・治山ダムなどを整備する計画を策定した。内訳は砂防ダム44カ所、治山ダム24カ所で、残る31カ所は崖崩れ対策や落石対策など。この対策事業により、当時と同程度の土石流を防ぐことができるという。

 整備局広島西部山系砂防事務所の国時正博・技術副所長は「工事に協力してくれた住民の皆さんに感謝したい」と強調。県砂防課の山本悟司課長は「砂防ダムなどの周辺に住んでいる皆さんは、安心せずに早めに避難してほしい」と呼び掛けた。

 広島土砂災害は14年8月20日未明、積乱雲が連なる線状降水帯による集中豪雨の影響で、土石流や崖崩れが両区で多発。災害関連死3人を含む2〜89歳の計77人が亡くなった。(藤田龍治)


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