【激震 前法相夫妻起訴】市民団体、被買収の全100人告発へ
2020/8/11 23:06
昨年7月の参院選広島選挙区を巡り、前法相の河井克行被告(57)=衆院広島3区=と妻の案里被告(46)=参院広島=が公選法違反(買収など)の罪で起訴された大規模買収事件で、広島市の市民団体「河井疑惑をただす会」は11日、両被告から現金を受け取ったとされる被買収の全100人を今月中に広島地検へ刑事告発する方針を決めた。
会によると、10人余りのメンバーを中心に賛同者を募り、集団で告発状を提出する。被買収者は特定できないとして、告発対象を実名ではなく「検察側で把握している100人」などと記す方向という。
広島県庁で記者会見した山根岩男事務局長(69)は「金を配るのはもちろん、受け取ってもいけないと有権者に浸透させ、『金権選挙』を終わらせたい」と訴えた。
公選法では買収目的の現金を受け取った側も同法違反(被買収)に問われる。関係者によると、検察当局は被買収者全員の刑事処分を見送る方針でいる。
会はこの日、被買収者全員を明らかにし、厳正な処分を求める趣旨で県内外から募った1630人分の署名を広島地検に提出した。(岡田浩平)
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