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家庭や学校で基本対策徹底を 高校クラスター、集団での注意点指摘

2020/8/13 21:31

 松江市の私立立正大淞南高の寮で起きた新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)。生徒100人近くへの感染は、食堂や風呂を共用する寮生の生活空間や、授業の中で広まった可能性が高いと、市は推定している。専門家は家庭や夏休み明けの学校で、いま一度感染症対策の「基本」を見直すよう呼び掛ける。

 「家庭でも大いにあり得る」と警鐘を鳴らすのは、呼吸器専門医である島根大医学部の礒部威教授。マスクを外す食事中に、対面で会話して感染が広がる事例が多いと指摘する。

 対策では、学校や職場の食堂では互い違いに座る▽同じ向きで食べる▽家庭でも食事中は話さない▽こまめな換気―などの徹底が重要とした。「みんなで我慢する。食事中はアイコンタクトで会話するなど、遊び感覚で取り組めば続けられる」。近く動画投稿サイト「ユーチューブ」でも呼び掛ける。

 新型コロナの影響で夏休みが短くなった島根県内の学校では、来週から徐々に新学期を迎える。松江赤十字病院の小児科医、成相昭吉感染症科部長も「マスクの着用、手洗い、3密を避ける」行動を徹底するよう強調する。

 教室や部活の更衣室は密集状態になりがちだが「3密を避けられず、しかもマスクができないときは特に、換気をよくし、無言でいることが求められる」と話す。県内では一度は落ち着いていた感染拡大の波に「気の緩み」もあったと指摘し、改めて感染対策の基本に立ち返るよう啓発している。(三宅瞳) 

【グラフ】中国地方の新型コロナウイルス感染確認者数

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