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福山市、PCR検査1日500件へ 新型コロナ再確認1カ月

2020/8/14

 福山市で新型コロナウイルスの感染者が80日ぶりに確認されて14日で1カ月になる。市は、2件のクラスター(感染者集団)などで計39人の感染を確認した。クラスターの追跡調査は終えたものの、帰省やレジャーで県境を越えた移動も増える中、さらなる感染拡大を警戒している。

 市が7月14日から今月12日までに確認した感染者は男女39人。感染が拡大した4月の22人を大幅に上回った。年代別では、20代と40代がそれぞれ10人で最も多く、10代8人、30代6人、70代2人、10代未満と50代、60代が各1人。市によると、全員入院したが症状は軽く、8人は無症状だった。12日時点で、うち29人が退院した。

 感染者のうち、7月14日に感染が確認された飲食店店員男性に関係するクラスターでは、10〜20代の7人(岡山県発表の1人を含む)の感染が判明した。いずれも男性が参加した福山市伏見町のバーのイベントや別の行事の参加者たち。行動範囲が広い上、不特定多数が出入りする店だったことから調査対象が広がった。市がPCR検査と抗原検査をした接触者は約400人に上った。

 同市昭和町の飲食店関係のクラスターによる感染者は従業員や客たち10人。市は接触者約100人を特定し、検査した。児童に感染者が出た新市小の関連でも約160人を検査した。

 市によると、これらに関係する調査は終了した。ただ、その後も大阪府や鹿児島県を仕事などで訪れた会社員たちの感染が判明。政府の観光支援事業「Go To トラベル」や帰省などで県境を越えた往来も増えている。

 こうした中、市はPCRの検査体制を今月中に拡充し、現在の1日180件から同500件に増やす。感染すると重症化しやすい高齢者を守るため、市内に約千ある高齢者福祉施設の職員向けに研修用の動画を作成するなど感染対策にも力を入れている。

 市保健所長の田中知徳感染症対策監は「企業や市民の協力を得ながら感染の広がりを一定程度、封じ込めることができた」とこれまでの対応を総括。一方で、全国各地で感染者が増加傾向にある状況なども踏まえ「民間事業者向けの研修や各種の啓発を組み合わせながら感染拡大を食い止めたい」としている。(門戸隆彦) 

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