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被災6年「つらいけど来たよ」 8・20広島土砂災害で追悼式典、安佐南区八木

2020/8/16 16:08
慰霊碑に名前が刻まれた犠牲者に思いをはせ、花を手向ける遺族や住民たち(撮影・大川万優)

慰霊碑に名前が刻まれた犠牲者に思いをはせ、花を手向ける遺族や住民たち(撮影・大川万優)

 災害関連死を含めて77人が犠牲になった2014年8月の広島土砂災害から20日で6年を迎えるのを前に、広島市安佐南区八木3丁目の広島県営緑丘住宅にある慰霊碑前で16日、追悼式典があった。遺族や住民、県市の関係者たち約80人が参列。一帯で亡くなり、碑に名前の刻まれた25人に思いをはせ、災害の教訓を継いでいくことを誓った。

【写真】被災時の広島市安佐南区八木の住宅地

 緑丘住宅、近くの小原山の両自治会が主催した。黙とうの後、同住宅自治会の村岡平吉会長(81)が「あの悲しみから2190日。たくさんの応援をもらい、復興へ心を一つに歩むことができた。絆と連携を深め、助け合っていく」とあいさつした。参列者は一人ずつ慰霊碑に献花し合掌した。

 中区の高木鈴美さん(56)は、妹三好千賀子さん=当時(48)=とめい麗奈さん=同(22)=親子の名前が記された箇所の碑に触れ、白い菊をささげた。毎年参列した母美智枝さん(77)は病気で入院中のため欠席。代わりに3年ぶりに碑を訪れた。「思い出してつらいけど来たよ。お母さんを守ってあげて」と目に涙をためていた。

 兄幸雄さん=当時(71)=と弘子さん=同(67)=夫妻を亡くした安佐北区の大屋〓司さん(72)は昨年11月、幸雄さんの年齢を超えた。「無口で、温厚な兄だった。ずいぶんと長い時間がたった」とかみしめた。(木原由維、藤田龍治)

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