地域ニュース

修学旅行キャンセル料を肩代わり、新型コロナで中止 中国地方の市町、保護者負担に配慮

2020/8/17
既に修学旅行の中止を決め、実質的なキャンセル料に当たる企画料が発生した田布施中

既に修学旅行の中止を決め、実質的なキャンセル料に当たる企画料が発生した田布施中

 新型コロナウイルスの影響で小中学校が秋の修学旅行を中止する場合に旅行会社へ払うキャンセル料を肩代わりする市町が中国地方で相次いでいる。子どもが待ち望む修学旅行だけに、感染状況を見ながら直前まで実施か中止か決めかねる学校が多く、キャンセル料も高くなってしまうため、保護者の負担を軽くする。

【グラフ】中国地方の新型コロナウイルス感染確認者数

 山口県平生町は小中3校が9月〜11月に修学旅行を予定。小学校は県内の萩市など、中学校は島根、鳥取に行く。町は全校が直前に中止した場合のキャンセル料約700万円を支払うため補正予算を組んだ。町教委の河島建学校教育課長は「各校とも修学旅行にできるだけ行かせてあげたいところ。直前のキャンセルは高くなってしまうが、保護者に配慮したい」と話す。

 鳥取市も市立小中など56校向けに1600万円を予算化。市教委学校教育課の田中浩史参事は「中止の判断はこれから本格化するだろうが、しっかりバックアップしたい」と強調する。

 既に中止を決めた学校のある自治体も支援に動く。山口県田布施町は町内唯一の田布施中が9月の関西への修学旅行を中止。2カ月前に決めたが、旅行会社には実質的なキャンセル料である企画料を生徒1人当たり830円支払わなければならないため、町が肩代わりを決めた。

 岡山市では市立中38校のうち2校を除き中止。1人当たり最大約1500円の企画料が発生する見込みだ。市教委指導課の西山径課長補佐は「保護者負担はないように動く」と補正予算を組む方針だ。また、小中31校ある萩市はキャンセル料を払わないで済むよう旅行会社と交渉している。

 広島市や福山市は現段階でキャンセル料が発生した場合の対応を検討していないという。小中50校を抱える松江市教委学校教育課の太田強課長は「キャンセル料について検討はしたが、コロナ対策の財源にも限りがあり補填は考えていない」とする。(堀晋也) 

【関連記事】

【インサイド】立正大淞南高クラスター、寮生活の管理に難しさ 密の回避、徹底不可欠

家庭や学校で基本対策徹底を 高校クラスター、集団での注意点指摘

修学旅行、中止か山口県内か コロナ再拡大で中学、各市町教委が見直し要請

2学期分12月配布も 備後4市2町、通知表対応さまざま

子どもの夏、様変わり 学校現場は熱中症対策


この記事の写真

  • 修学旅行のキャンセル料を肩代わりすることを決めたことを知らせる平生町のホームページ

上記の写真をクリックすると拡大して表示されます。

  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

同じ日のニュースの記事
一覧