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お盆のJR利用過去最低 広島支社管内、一般道は横ばい
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、お盆期間中のJR西日本広島支社管内の新幹線や在来線の利用客数が過去最低だったことが18日、分かった。帰省の自粛が影響した形で、広島県内の高速道路の交通量も軒並み前年を大きく下回った。一方で一般道はほぼ横ばいで、前年はなかった3キロ以上の渋滞が6回発生したという。県警は、県民たちが県境をまたぐ移動を避けた結果とみている。
JR西日本広島支社によると、7〜17日の山陽新幹線岡山―広島間の利用客数は38万4千人で前年比76%減。広島―新山口間も27万8千人で75%減った。支社管内の駅から100キロ圏内の近距離の利用客数は70万4800人で38%落ち込んだ。世界遺産の島・宮島へ行き来するJR西日本宮島フェリーの利用客数は7万2千人で67%減少した。
同支社は「お盆としては過去最低となった。新型コロナの影響で家族旅行や帰省を控えた人が多かったのでは」としている。
西日本高速道路中国支社(広島市安佐南区)によると、7〜16日の高速道路の通行量は広島県内の主要3区間で前年より大幅に減少。中国自動車道三次東ジャンクション(JCT)―三次インターチェンジ(IC)間が47・7%落ち込み、浜田道千代田JCT―大朝IC間が33・7%減、山陽道高屋JCT―西条IC間が29・8%減だった。県内の高速道路で起きた5キロ以上の渋滞は2回で、前年の27回から大きく減った。10キロ以上の渋滞はなかった。
本州四国連絡高速道路(神戸市)によると、尾道市と愛媛県今治市を結ぶ瀬戸内しまなみ海道の生口島南IC―大三島IC間も34・0%減少した。
一方で、一般道は前年並みを維持した。広島県警の集計では、国道2号の1日平均の交通量は広島市南区仁保で2・0%増▽東広島市西条中央で1・2%増▽福山市瀬戸町山北で3・1%減▽廿日市市宮島口で1・0%減―だった。前年の同時期は一度もなかった3キロ以上の渋滞が国道2号と31号で計6回発生した。
交通規制課の今重雅幸次席は「県外への移動を控え、近場の行楽などに切り替えた人が多かったようだ」と分析している。(山崎雄一、山田英和)
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