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町職員、DV被害者情報漏えい 広島県世羅、2人戒告

2020/8/19 10:55

世羅町役場 

 広島県世羅町は18日、親族の男性からドメスティックバイオレンス(DV)の被害を受けていた女性の住所などが記載された戸籍付票を、男性側の依頼を受けた司法書士に交付していたと発表した。総務省通知の認識不足が原因で町は担当した町民課職員2人を13日付で戒告の懲戒処分としている。

 町によると、女性はDV被害を防ぐために転出先の県外自治体から住民票などの閲覧や交付を制限する措置を受けていた。ところが6月下旬に町役場に来た司法書士に「会社の登記変更のため」と付票交付を求められ、対応した同課の係長(50)と主任(42)が交付してしまったという。付票が入手されたことを知った女性が、転出先の自治体へ漏えいを指摘して発覚した。

 総務省通知は、法的に認められた司法書士の職務上の請求であっても男性の申し出と同視して拒むことができ、特別な場合は他の方法を探るよう求めている。2職員はこの通知の理解が足りず、不適切な対応をしてしまったという。町は8月12日に懲戒審査委員会を開き、13日に2職員の懲戒処分を決定。女性に電話で謝罪した。

 町によると、男性から女性に直接の接触はなかったとしている。ただ、町は発覚以降、司法書士に事情を聴いておらず、付票が何のために使われたかも把握できていない。奥田正和町長は「信頼を損なう結果となったことを反省し、再発防止に努める」などとするコメントを出した。(神下慶吾)


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