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産直市好評で来客年15万人、売り上げ1.7倍 サンピコごうつ開業10年、農家高齢化どう対応

2020/8/22 21:32
開業10年を迎えたサンピコごうつの産直市

開業10年を迎えたサンピコごうつの産直市

 江津市後地町の道の駅サンピコごうつが、産直市の人気を軸に年間15万人前後の来客を維持し、売り上げは開業して10年で倍近くになった。市の農業振興の拠点となる一方、出荷を担う農家の高齢化が進み、今後も好調を続けられるのか、市と指定管理者の手腕が試されている。新たな担い手の確保に向け、農家の所得アップにつながる対策に力を入れる。

 道の駅は国と市が計6億円で建設し、2010年4月にオープン。国道9号に面した敷地約1万平方メートルに駐車場や観光情報コーナーも備える。指定管理者の有限会社「ふるさと支援センターめぐみ」が運営する。

 売上高は19年が1億9604万円で、11年の1・7倍となった。半分程度を産直品が占め、白ネギやトマト、山菜など地元野菜は住民の人気も集める。ほか農産物の加工品や、観光客向けの土産が並ぶ。市農林水産課は「開設の目的を一定に果たせている」とみる。

 課題は産直市に出荷する登録者約350人の高齢化で、出品できない人もいるという。市内の農家の平均年齢は約73歳。新規就農は年間10人程度にとどまる。同課は「このままいけば生産者は減り続ける。担い手の確保には、農家が稼げる戦略が必要」とする。

 市や同センターは昨年11月から、過去のデータを基に月ごとの売れ筋を分析。例えば12月は干ししいたけがよく売れるが市内産の割合は少ないなどと、生産者に助言している。また来客を増やすため、新たな特産品の開発も試みる。今年1月には審査会を開き、桜江町の大麦若葉を使ったアイスなど3商品が生まれた。

 新型コロナウイルスの感染拡大では休業はしなかったが、4、5月は観光客の減少を受けて土産の売り上げが落ちた。21年秋には約20キロ北東の大田市仁摩町で道の駅の開業が予定され、競争相手も増える。サンピコごうつの三浦義弘駅長は「農業を続けられるよう稼げる出荷先にしたい。ここにしかない土産物を売り、旅の目的地として選ばれる駅を目指す」と話す。(下高充生)

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