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流川ビル火災、違法建築「断定は困難」 広島市、資料入手できず(2016年1月20日掲載)

2020/8/25 9:50

 広島市中区流川町の雑居ビル火災で、市建築指導課は19日、このビルについて「違反建築物と断定するのは困難」との結果を公表した。建築基準法施行(1950年)の前に建ち、無許可で増改築したとみられ、構造を特定できる資料がないのが理由。ただ、市消防局が4年前に立ち入り検査をしながら、同課は実態を把握していなかった。市は今後、関係部局の連携を強めるという。

 木造2階建てのビルは昨年10月8日に全焼し、メードカフェの従業員ら3人が亡くなった。

 同課によると、焼け跡の調査や所有者の聞き取りなどから、ビルは法施行前に建ち、大規模な屋根の改修や、増築を伴う飲食店への用途変更をした可能性がある。いずれも建築確認の申請書類はなく、違法な構造だったかどうか判明しないという。同課は「当時の所有者が無許可で増改築した疑いがあるが、時期、面積などを明らかにする資料を入手できなかった」と説明している。

 一方、市消防局は消防法に基づき、2011年にビルの立ち入り検査を実施したが、建築指導課とは情報を共有していなかった。こうした状況を踏まえ、市は建築部局と消防局のほか、飲食業や旅館業の許可申請を担う部局や、風俗営業を担当する広島県警との情報共有を進めるため、本年度中に初の連絡協議会を開く方針という。市建築指導課は「各部局での許可申請の機会ごとに建物の現状把握に努め、所有者に安全管理の徹底も啓発したい」としている。(和多正憲)

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