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流川ビル火災3人死亡 メードカフェ従業員と客か 火元は1階南側?(2015年10月10日掲載)

2020/8/25 9:48
全焼した雑居ビルを現場検証する消防隊員たち(9日午後1時25分、広島市中区流川町)

全焼した雑居ビルを現場検証する消防隊員たち(9日午後1時25分、広島市中区流川町)

 広島市中区流川町の雑居ビルで8日夜に発生した火災で、広島県警は9日、焼け跡から男女とみられる2人の遺体を発見した。ビルに入居するメードカフェ「黒猫メイド魔法カフェ」の従業員女性(28)=東区=と客の男性1人の行方が分かっておらず、県警はこの2人の可能性があるとみて身元確認を進めている。意識不明の重体だった客の会社員高尾洋平さん(36)=西区観音新町1丁目=が9日朝、搬送先の市内の病院で死亡。死因は急性一酸化炭素中毒だった。火災による死者は計3人となった。

 出火から約9時間後の9日午前6時半ごろに鎮火した。県警と市消防局は同日午後、合同で現場検証を実施。広島中央署や消防によると、出入りが自由な雑居ビル1階南側の階段横にある木製の柱付近が激しく燃えており、出火元とみられるという。廃油や冷蔵庫、エアコンの室外機、段ボールなどが置いてあった。

 同署は不審火とみて、周辺の防犯カメラの映像も調べている。県警と消防は、10日も現場検証を続けて出火原因の特定を急ぐ。

 同署によると、カフェにいたいずれも従業員の安佐南区の女性(22)と佐伯区の女性(25)が重傷、客の岩国市の会社員男性(43)がやけどを負っている。死者とけが人の計6人はいずれも、ビル2階の東側にあるカフェの同じ部屋にいたとみられ、逃げ遅れた可能性がある。

 このほかカフェ以外にいた5人ほどが煙を吸うなどして自ら病院を受診したが、症状は軽いという。

 同署によると、雑居ビル1階にはカフェのほか居酒屋などが入居。2階はカフェだけが使用していた。出火当時、カフェには1、2階を合わせて女性従業員11人と男性従業員1人のほか、約10人の客がいたという。

 当時、2階の受付にいた従業員男性(43)は「ビル南側から火が上がった。自分が報知機のボタンを押した」と話しており、自動火災報知機は作動していなかったという。居酒屋などに当時何人いたかは分かっていない。

 同署と市消防局によると、8日午後9時40分ごろ出火し、2階建ての木造一部軽量鉄骨の雑居ビル延べ約500平方メートルを全焼。東隣の木造2階建て延べ約160平方メートルも全焼し、隣接する3棟の壁の一部も焼いた。


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