地域ニュース
「10万円」1%が未申請 コロナ対策、広島市の期限間近 多くが若い単身世帯
新型コロナウイルス対策として全国民に一律10万円を配る特別定額給付金で、対象世帯が広島県内最多の広島市の申請期限が28日に迫っている。24日現在、約1%に当たる5464世帯6169人が未申請。大半が単身世帯で、40代以下が半数強を占めている。市は、若い世代に浸透している会員制交流サイト(SNS)などを使って申請を呼び掛けている。
市の給付対象は57万2582世帯。市によると、24日までに約99%に当たる56万7118世帯が申請を済ませた。申請していない5464世帯のうち、約9割が単身世帯という。
市が20日時点で未申請世帯の状況を分析したところ、若い世代が目立つ。年代別の最多は20代以下で20%を占めていた。40代19%▽30代17%▽50代16%―と続いた。区別では中区が21%と最も多く、西区19%、南区15%、安佐南区14%などだった。
未申請の要因について、市総務課は「世帯主の認識がなかったり、住民票を移さないまま市外に転出したりしたケースが考えられる」とする。今月上旬、未申請を知らせる通知を郵送し、同下旬にはツイッターやフェイスブックでも知らせた。
同課には今月に入り、申請手続きを問い合わせる市民が1日5人ほど訪れている。25日に来庁したフィリピン人のヘイゼル・メイ・カピリタンさん(29)は「日本語がよく分からないし、どう手続きすればいいかも分からなかった」と話す。在留期間が3カ月を超えるなどして住民基本台帳に記載されている外国人にも給付される。
県によると、県内全23市町では広島市のほか、呉、東広島の両市が申請を受け付けている。両市の申請期限は31日までで、やはり20、30代の単身世帯の未申請が目立つという。
支給されなかった特別定額給付金は国庫に戻る。広島市総務課は「申請書を送ったかどうか、もう一度確認してほしい」と呼び掛けている。同市特別定額給付金コールセンターTel(0120)082417。(小林可奈)
【関連記事】
あなたにおすすめの記事
同じ日のニュースの記事
-
これが木原道路からの眺め、まず歩いて体感 開通1週間前イベント【動画】 [中国地方のニュース] (3/7)
-
費用対効果、手引沿わず 広島駅南口広場再整備、市が維持費を除外 [中国地方のニュース] (3/8)
-
【バスケットボール】選手さろん特別編 広島ドラゴンフライズ・フライガールズ SANA [地域スポーツ] (1/28)
-
広島県警が防犯スマホアプリ 21年度開発方針、情報を迅速発信 [中国地方のニュース] (3/8)
-
世羅の企業、動画で紹介 町など制作着々 [中国地方のニュース] (3/8)
2021年7月に予定されている広島空港(三原市)の民営化で、国土交通省による運営事業者の公募に応じた三菱地所(東京)などのグループが審査を辞退したことが25日、分かった。新型コロナウイルスの感染拡大...
三次市は、新型コロナウイルス感染症のクラスター(感染者集団)が4月に市内の通所介護施設などで発生した際、感染とは無関係の通所介護施設のほとんどが感染への不安からサービスを休止か縮小したことを受け、事...
宮島の老舗菓子店の博多屋(廿日市市)は26日、特製のもみじまんじゅうにカキのオイル漬けをのせた新商品「もみじの出逢(であ)いセレクション」を店頭で発売する。 もみじまんじゅうの中には何も入っておらず...
新型コロナウイルス対策として全国民に一律10万円を配る特別定額給付金で、対象世帯が広島県内最多の広島市の申請期限が28日に迫っている。24日現在、約1%に当たる5464世帯6169人が未申請。大半が...
大雨の影響で7月に土石流が発生した広島市西区井口台で、砂防ダムにたまっていた土砂の撤去が終わった。国土交通省広島西部山系砂防事務所が25日、発表した。台風シーズンを前にダム機能が回復し、住民は安心し...