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総括主宰者「該当せず」 【克行被告弁護人の冒頭陳述】<上>

2020/8/26 1:38

【克行被告弁護人の冒頭陳述】

■公訴提起について

 本件の公訴提起は公訴権の乱用であり、速やかに公訴棄却を求める。

 検察官は、現金を供与した買収者として河井克行被告および河井案里被告を起訴しながら、現金を受領した被買収者については、その地位、受供与の金額、回数に関わらず1人も起訴していない。このような処理は、これまでの同種事例の処理例に照らしても著しく均衡を欠くことは明らかであり、公正さを著しく害する偏った公訴提起である。

 本件の捜査において、検察官は、高齢や疾病などに配慮することなく、受供与者とされる者に対して、多数回、長時間にわたる取り調べを行い、その者が検察官の意に沿わない供述をする場合には、逮捕・勾留等強制捜査の可能性を示唆しながら執拗(しつよう)に取り調べを続けて自白を迫り、あるいは、立件ないし刑事処分を行わないことを明示または黙示に申し向けるなど、いわゆる利益誘導をする中で自白を得たものである。このことは、実際に、受供与者について1人も立件・起訴されておらず、公訴事実に掲げられている受供与者の一部について処罰を求める旨の告発も不受理とされたことなどからして明らかである。

 このような捜査手法は従来から違法なものとされ、検察実務においては厳に戒められてきたものであるところ、協議・合意制度が法定され、対象犯罪から公選法違反の罪が除外された現在では、いわゆる「裏取引」として極めて違法性の高い捜査手法である。
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