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「グラウンドの詐欺師」元カープ達川さん、特殊詐欺防止に一役

2020/8/26 18:38
ポスターを手に特殊詐欺の犯人への怒りを表現する達川さん(右から2人目)。右端は光本部長

ポスターを手に特殊詐欺の犯人への怒りを表現する達川さん(右から2人目)。右端は光本部長

 詐欺師には詐欺師で対抗―。広島県警は26日、「グラウンドの詐欺師」として知られた広島東洋カープ元監督で捕手の達川光男さん(65)を起用した特殊詐欺防止のキャンペーンを始めた。達川さんの幅広い世代への影響力に期待。「達川節」の音声メッセージを電車や百貨店で流し、注意を促す。

 「わしも現役の時はだいぶ相手チームをだましてきたが、特殊詐欺は犯罪じゃー。みんなだまされんようにしんさいよ」「いま特殊詐欺がはやっとるらしいで。変な電話があったらすぐ警察に相談しんさいよ」

 達川さんが広島弁で訴えるメッセージは10秒と25秒の計4種類。県内の交通機関や百貨店、コミュニティーFM局の協力を得て路面電車やバス、駅構内、店内で広く放送してもらう。達川さんが拳を握ってにらみを利かせたポスター千枚もPRに使ってもらう。

 県警によると、県内の今年の特殊詐欺の認知件数は7月末時点で90件で、被害総額は1億3087万円。前年同期をそれぞれ18件、4736万円下回るものの、深刻な状況が続く。被害根絶へ県警が達川さんに協力を要請し、県防犯連合会が費用面で支援する。

 この日、中区の県警本部であった記者会見で光本憲秀生活安全部長は「達川さんの起用で強力なメッセージが発信できる」と強調。達川さんは「現役時代はパスボールをして足を引っ張ったが、特殊詐欺被害ゼロを目指して頑張り、今度こそ期待に応えたい」と笑わせた。(山田英和)

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