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たたらの黒刀を常設展示 島根・奥出雲、「玉鋼」使いブランド象徴に

2020/8/27 11:04
奥出雲たたらと刀剣館に常設展示された黒刀「月下の笹」

奥出雲たたらと刀剣館に常設展示された黒刀「月下の笹」

 島根県奥出雲町の「奥出雲たたらと刀剣館」が、伝統のたたら製鉄で作った原材料「玉鋼」を使った黒い日本刀を常設展示している。奥出雲ブランドの象徴として地元の推進会議が、独自のデザインで制作した。大人気の漫画「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」に登場する刀にイメージを重ねて、興味を持った来館者も現れた。9月中旬には新たな企画展も準備している。

 黒刀は長さ93センチ。景勝地「鬼の舌震(したぶるい)」で黒光りしたササの葉の形や葉脈をイメージし、「月下の笹」と名付けた。刀身は反りが浅くすっと通り、溝の「樋(ひ)」が片側だけの珍しい作り。黒色は富山県高岡市にある金属加工会社の技術による黒さびなどで表現した。

 町などの奥出雲たたらブランド推進会議が2016年に制作を決めた。デザイナーの島村卓実さん=東京都=が町を訪れて考案。刀鍛冶の高田欣和さん=富山県=が形にし、19年12月ごろに完成した。

 町職員が漫画の主人公が黒い刀を装備していると気付き、今年2月の企画展の案内をSNS(会員制交流サイト)で「#鬼滅の刃」のハッシュタグを付けて投稿。閑散期の2〜3月の入館者数が、親子連れたちの来館で倍増した。

 黒刀をメインに新企画展を予定する。町商工観光課の石原淳子さんは「原材料は同じでも、全く新しいスタイルの刀になった。玉鋼の可能性を感じてほしい」とする。(高橋清子)

 奥出雲たたらブランド推進会議のサイトはこちら


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