トピックス

安倍首相、退陣表明 自民総裁選9月15日軸

2020/8/29 0:57

記者会見する安倍首相(28日午後5時2分、首相官邸)

 安倍晋三首相(65)は28日、官邸で記者会見し辞任する意向を表明した。体調が悪化し、首相の職務を継続するのは困難と判断、退陣を決めた。「安倍1強」を誇った最長政権は2012年12月の第2次内閣発足から約7年8カ月で幕を閉じる。自民党は安倍首相の後継を選ぶ総裁選に関し、9月15日を軸に検討を始めた。「ポスト安倍」候補には自民党の岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長、菅義偉官房長官らの名前が挙がっている。

 首相は会見で、8月上旬に持病の潰瘍性大腸炎の再発が確認され、新しい投薬を始めたとした上で「継続的な処方が必要で予断は許さない」と説明。「病気と治療を抱え、体力が万全でない苦痛の中、大切な政治判断を誤る、結果を出せないことがあってはならない。首相の職を辞することとした」と述べた。辞任を決めたのは24日だったと明かし「自分一人で判断した」と語った。

 新型コロナウイルス禍の中での辞任になったとして「国民の皆さまに心よりおわび申し上げる」と謝罪。臨時代理は置かず、後任が選ばれるまで執務に当たると強調した。次の衆院選への対応については「一議員として臨む」と述べ、政界引退は考えていないことを明らかにした。

 首相は今月17日と24日、2週連続で受診。第1次内閣時の07年も潰瘍性大腸炎で退陣した。

 自民党は緊急役員会合で総裁選の時期、形式について二階俊博幹事長に一任した。二階氏は国会議員と各都道府県連3票による投票で実施する方針を固めた。党員・党友の投票は省略する。党幹部が明らかにした。9月1日の総務会で決める。

 岸田氏は記者団に「国民のため努力していきたい」と表明。石破氏はBS―TBS番組で「立候補しない選択肢はない」と述べた。河野太郎防衛相は「まずは自分の仕事をしっかり進める」、茂木敏充外相は「皆とよく話し合いたい」と語った。野田聖子元総務相、下村博文選対委員長は立候補に意欲を示した。

 麻生太郎副総理兼財務相は派閥幹部会合で「私自身が総裁を目指すことはない」と述べた。

 首相は第1次内閣と合わせて通算で約8年8カ月在職し、歴代最長を記録。第2次内閣発足以降、現在の第4次内閣まで経済政策「アベノミクス」を推進した。コロナ対応では不手際が目立ち、憲法改正や北朝鮮拉致問題の解決には道筋を付けられなかった。


  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

トピックスの最新記事
一覧