「ポスト安倍」候補、一気に始動 岸田氏「責任を果たす」/石破氏「同志たくさんいる」
安倍晋三首相の後継首相候補には、同じ中国地方を地盤とする自民党の3氏の名前も挙がる。岸田文雄政調会長(広島1区)、石破茂元幹事長(鳥取1区)、加藤勝信厚生労働相(岡山5区)。首相の辞任表明を受け28日、岸田、石破両氏が党総裁選への意欲を改めて示した。加藤氏は慎重に言葉を選んだ。
「首相から電話を受けて思いを聞かせていただいた。7年8カ月にわたり国を背負い、国民のために努力された労苦に心から敬意と感謝を申し上げる」。この日、新潟市での講演を終え、岸田派の事務所で取材に応じた岸田氏は、まずは労をねぎらった。
首相の「意中の人」と伝えられ、次期総裁選への立候補を以前から明言してきた。この日も「次を担うべく、しっかり努力をしていく。その気持ちは変わっていない」と述べた。
ただ「次の首相に誰がふさわしいか」を問う報道各社の世論調査では低迷し、知名度と発信力が課題とされる。「首相の無念に思いを巡らせ、しっかり責任を果たしていかねば」と意気込みを語り、新型コロナウイルス感染拡大への対応を念頭に「国民のために結果を出せるように努力したい」と意気込んだ。
対照的なのは石破氏。首相と距離を置くが、世間の知名度は群を抜く。28日は東京都内でテレビ出演後、総裁選への意気込みを問われ「過去3回の総裁選も圧倒的な支持をいただいた地元の思いに応えたい」と率直に語った。
党内基盤の弱さがネックだが、「選挙はやってみないと分からない。同志は当選同期(の議員)であったり、たくさんいる」。
加藤氏はこの日、厚労省で会見し、後継首相を目指すかとの質問に「従前からも常に高みを目指し、自ら研さんに努めてきた」と述べるにとどめ、総裁選には直接言及しなかった。
「新型コロナ感染症の今後の取り組みを取りまとめるまで、首相は体調が悪い中で頑張ってきた」と気遣い、自身については「与えられた任期の間はしっかり専念していく」と語った。(境信重、桑原正敏、河野揚)
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