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馬と触れ合い心癒やして 庄原の飼育施設、5日に親子セラピー
子どもたちが馬との触れ合いを通じて心を癒やす「ホースセラピー」の催しが9月5日、庄原市板橋町の飼育施設である。うつ病経験者やカウンセラーたち有志が初めて企画。不登校や引きこもりなど悩みを抱える親子が笑顔を取り戻すきっかけになればと、参加を呼び掛けている。
同町の岡動物病院の付属施設「庄原ホースヒル」が会場。同院の獣医師岡勝人さん(73)が14年前に研究や市民との交流用に開設し、約4千平方メートルの敷地に馬場、厩舎(きゅうしゃ)、ゲストハウスを備える。サラブレッド、アラブなど4頭を飼育している。
ストレスを抱える子どもの癒やしを主眼とし、親子で参加してもらう。餌やりやシャワーで体を洗うなど触れ合いを通して馬との信頼関係を築いた後、馬場での乗馬を体験する。昼食の調理の一部も担ってもらい、焼きそばやしし鍋を一緒に楽しむ。
発案者のひとり、荒木篤實さん(61)=三次市三良坂町=は2008年ごろ、慣れない職場への配置転換をきっかけにうつ病を発症。入院や通院を重ねた末、ことし3月に退職した。4月以降、親交のあった岡さんの施設で草刈りや馬の世話などの作業を手伝っていると、調子が日々回復していくのを感じた。「馬が近寄ってくれて、友達ができた感覚。自分が役に立っているという自信も芽生えてきた」。抗うつ剤服用の必要もなくなったという。
同じ苦しみを持つ人に立ち直ってもらいたいと、荒木さんは広島市内でカウンセリング業を営む知人の田口貴子さん(46)に相談。田口さんも馬との触れ合いの可能性を感じ、まずは子どもを対象とした催しを企画した。田口さんは「馬を介して親子の会話が進み、絆が強まるはず」と期待する。
限定5組。乗馬ができる小学校高学年から中学生程度を想定している。参加費は親子2人で3500円。田口さんTel090(6430)7952。(小島正和)
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