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カード交付申請どっと 「マイナポイント」9月開始、広島市内8区役所で数時間待ちも

2020/8/29 20:54
マイナンバーカードの交付で混雑する中区役所。急きょパイプ椅子を並べた

マイナンバーカードの交付で混雑する中区役所。急きょパイプ椅子を並べた

 マイナンバー(個人番号)カードを使った国のポイント事業「マイナポイント」が9月から始まるのを前に、広島市内の8区役所が、交付申請に訪れる市民で混雑している。キャッシュレス決済による買い物で還元される最大5千円分のポイントを得るには、マイナンバーカードの取得が必要だからだ。窓口で数時間待つケースもあり、市は9〜12月の第2日曜日に8区役所などを臨時開庁して対応する。

 27日の中区役所。午前中から市民課の窓口前には、座りきれない来庁者のためにパイプ椅子が並べられた。総合案内で「24人待ちで手続き完了までに1時間以上かかる」と言われ、引き返す人も。閉庁時間まで人の波は絶えなかった。

 3カ月ほど前に申請した会社員藤岡梨絵さん(43)は約40分待ってカードを受け取った。「1人5千円分なら家計の役に立つ」と新しいポイント事業を歓迎。ただ「中学生の息子の分も一緒に申請したが、受け取りは本人じゃないと駄目だと言われた。平日は学校があるのに…」と不満も残る。

 市総務課によると、市内のマイナンバーカードの申請件数は2020年度に入って増加。5月には、前年同月の10倍以上となる1万8594件に急増した。新型コロナウイルス対策で政府が全国民に一律10万円の給付金を配るのに伴い、カードを使ったオンライン申請に備える人が増えたとみられる。さらにマイナポイントの申し込みが始まった7月には、申請が1万9264件と再び急増した。

 申請は、郵送やオンラインでできるが、カードを受け取るには原則区役所などの窓口を訪れる必要がある。同課は「本人確認や暗証番号の説明に1人20〜30分程度かかる。申請が急増しており、待ち人数も増えている」とみる。

 窓口の混雑を受け、市は9月13日、10月11日、11月8日、12月13日に8区役所の市民課と12出張所を休日開庁し、マイナンバーカードを交付する。いずれも午前8時半〜正午。祇園出張所(安佐南区)を除く11出張所は電話予約が必要。同課は「カードの申請や交付状況によっては、来年1月以降も延長する」としている。(加納亜弥、猪股修平)

 <クリック>マイナポイント マイナンバーカードの普及を目的に政府が進めるポイント還元事業。消費税増税対策として2020年6月まで取り組んだキャッシュレス決済(電子マネーやクレジットカードなど)のポイント還元の後継に位置付けられる。20年9月から21年3月までの7カ月間、最大2万円までのキャッシュレス決済につき、25%にあたる5千円分のポイントが付与される。利用には、自治体に申請してマイナンバーカードを取得し、自分が使うキャッシュレス決済サービスとカード保有者が取得できるIDを、専用サイトで連携させる必要がある。

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