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廃校舎、IT企業に貸し出しへ 竹原市の旧忠海東小
2020/8/30 17:12
竹原市は来年4月をめどに、廃校になった旧忠海東小(忠海東町)の校舎や敷地を、IT機器販売などのリングロー(東京)に無償で貸し出す方針を固めた。パソコン販売に加えて、住民からIT関連の相談などを受ける拠点となる予定。敷地内では引き続き、地域の祭りなどを開けるようにする。
同社は千葉県や山形県で廃校の校舎を活用した支店を置いている。オープンスペースを設け、住民からパソコンやスマートフォンなどに関する相談を受ける取り組みもしている。
旧忠海東小の校舎は1985年の建築で、鉄筋3階建て延べ約3千平方メートル。旧忠海西小(忠海床浦)と統合して忠海小となって別の場所に移ったため、2015年3月で廃校になった。今はグラウンドや体育館をスポーツチームや地域の祭りなどに貸し出している。
光熱費などの維持管理費が年約180万円かかることから、市が活用を希望する民間事業者を募集。「提案内容によって無償も認める」方針にした。4月に同社から提案を受け、住民説明などを経て決まった。
期間は来年4月から5年間を想定。9月の市議会定例会で関連議案を提案し、可決後に契約を結ぶ。市総務課は「体育館などは地域のグループが定期的に利用している。今後も活用してもらうことで施設を維持できる」と説明する。
市が同様に民間事業者を募った旧吉名小(吉名町)は介護関連の事業者から応募があり、審査を進めている。旧忠海西小は応募がなく、今後条件の見直しなどを進める。(山田祐)
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