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再調査「真相究明を」 大島商船自殺、機構方針受け遺族

2020/8/30 23:00
会見で再調査への思いを語る母親(手前右)

会見で再調査への思いを語る母親(手前右)

 山口県周防大島町の大島商船高専で2016年に男子学生=当時(15)=が自殺した問題で、高専を運営する国立高等専門学校機構がいじめの有無を調査中の第三者委員会とは別に、新たな委員会を立ち上げ再調査する方針を固めたのを受け、遺族が30日、岩国市内で会見した。現委員会に不信感を抱く母親(49)は「一歩前進した。真相究明を期待したい」と語った。

 母親は、機構から今月中旬に再調査の決定を知らされたとし「遺族に寄り添う対応で誠意を感じた」と評価した。新委員の人選については「いじめ問題に精通し、被害者の心情を読み解けないと真実に近づけない」と指摘。遺族の意向を踏まえ、機構が3人程度を選ぶという。

 現委員会が10月中旬に報告書をまとめ、その資料を基に新委員会が調査を始める予定。母親は「報告は中間まとめとして受け取り、不足点や問題点を新委員に指摘したい」と話した。

 既に自殺から4年以上経過し「早く真実を知りたい」と強調。「息子がどうして自殺したかを同級生にきちんと受け止めてほしい」と再発防止の観点からも同級生が卒業する来年9月より早い結論を求めた。

 母親は今年6月、調査開始から2年以上結論を出さず、説明も不十分だとして現委員会の解散と新たな委員会の設置を求めていた。(余村泰樹)

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