地域ニュース
野犬の出没情報、市民が通報 周南市がアプリ導入、地図上に「犬」のマーク表示
2020/9/2 20:03
野犬に市民がかまれるなどの被害に悩まされている周南市は、目撃情報を通報するスマートフォン向けのアプリを導入する。出没状況を把握し、市民の安全確保と効果的な捕獲につなげる。市によると、全国初の仕組みという。
市民が野犬を見つけた現場で写真を撮影し、場所や日時、野犬の数などをアプリに入力。アプリの地図上に「犬」のマークが示され各地の目撃情報を確認できる。市民が道路の損壊などを伝える「しゅうなん通報アプリ」に機能を追加した。10日に配信を始める。アプリは利用無料で約2700件のダウンロードがある。
市にはことし4〜7月に野犬関連の苦情などが101件寄せられた。市民が野犬に追いかけられたのは6件。昨年度は2人がかまれ軽いけがをした。
昨年4月に初当選した藤井律子市長は野犬対策を公約の一つに掲げる。市は県と連携し、おりの増設やパトロールを強化。捕獲数は昨年度が841匹、本年度は7月末までで233匹に上る。2日に会見した藤井市長は「捕獲を増やしてきたがまだ多い。市民からの情報を基に対策し、安全向上につなげたい」と説明した。(川上裕)
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