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病院耐震化率 広島・山口・岡山、国目標の80%に届かず 各県、早期改修呼び掛け

2020/9/2 22:38

 中国地方5県にある入院ベッド(病床)20床以上の計636病院のうち26・9%の計171病院が、震度6強以上を想定した耐震性を確保していなかったり、不明だったりすることが、厚生労働省の調査で分かった。国は本年度末までに病院の耐震化率を全国で80%に引き上げる目標を掲げているが、広島、山口、岡山の3県は届いていない。

 昨年9月の調査で「全ての建物に耐震性がある」と答えたのは、5県で73・1%の計465病院。耐震化の割合を県別でみると、広島が70・6%、山口が68・3%、岡山が75・2%で、80%を下回る。島根と鳥取は83・7%で同率だった。

 2018年の調査と比べると、広島が0・6ポイント、岡山が1・1ポイント、島根が2・1ポイント、鳥取が6・4ポイント、それぞれ上昇した。山口では病院側の回答の修正があり、0・7ポイント下がった。

 一方で、0・6%の計4病院(広島2、山口1、岡山1)は「全ての建物に耐震性がない」、8・0%の計51病院(広島20、山口14、岡山14、島根2、鳥取1)は「一部の建物に耐震性がある」と答えた。このうち、震度6強程度の地震で倒壊や崩落の危険が高い建物があるとしたのは、3・9%の計25病院(広島10、山口8、岡山6、鳥取1)だった。

 このほか、18・2%の計116病院(広島48、山口31、岡山25、島根6、鳥取6)は、耐震診断を実施していないため「耐震性が不明」と回答した。

 広島県は耐震性が不十分とした22病院に聞き取りをし、12病院で改修や建て替えの予定があると確認したという。県医務課は「他の病院についても、厚労省の耐震改修補助制度の活用を促すなどしたい」とする。山口県医務保険課も「病院の立ち入り検査の時などに、早期の耐震改修を呼び掛けたい」と説明した。

 災害拠点病院と救命救急センターに絞ると、5県の計57病院のうち82・5%の計47病院が「全ての建物に耐震性がある」とした。県別の耐震化率は広島78・9%、山口78・6%、岡山80・0%、島根90・0%、鳥取100・0%。「一部の建物に耐震性がある」は15・8%の計9病院、「耐震性が不明」は1・8%の1病院だった。(赤江裕紀)

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