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畳部屋異動の調査せず特別委解散へ、田布施町議会 町長「結論出ないから」と自身の処分否定

2020/9/4 0:47

内部告発職員が1人だけで勤務していた公民館の畳部屋。今は元通りに町民に貸し出されている

 山口県田布施町が税金の徴収ミスを内部告発した職員を1人だけの畳部屋に異動させた問題で、町議会の調査特別委員会は3日、調査を断念し解散することを決めた。有識者の第三者委員会も立ち上げるつもりだったが、町の顧問弁護士に法律上問題があると指摘され中止。議員の調査では中立性を欠くと判断した。

【写真】職員の異動当時の畳部屋

 議会からの報告を待って自身の処分を下す考えを示していた東浩二町長は「結論が出ない以上、処分はない」と述べた。全国的に関心を集めた問題は、町が否定する「パワハラ」だったのか、責任をどう取るのかが明らかにならないまま幕を引くことになった。

 特別委の会合は冒頭を除き非公開。委員長の西本篤史副議長が終了後、取材に応じた。「議員による調査では公平性、中立性を保てないとの意見が多く、調査は無理だと判断した」と解散理由を説明した。18日に瀬石公夫議長に一応の報告書を提出後、解散する。

 西本副議長は「個人的には調査を続けたかったが、町民に結論を示せず残念」と述べた。告発した職員は「何のための特別委だったのか」と疑問を呈した。

 東町長は「今後は職員が働きやすいよう職場改善を進めたい」と話した。異動については「悪意があってのことではない。本人にパワハラと感じさせた点は申し訳ない」とこれまでの見解を繰り返した。

 町議会は6月、異動を巡り全国から町へ苦情が殺到する中、事態の打開を図るため調査特別委を設置。弁護士ら有識者の第三者委に実質的な調査を委ね、報告書の提出を受ける予定だった。

 一方、職員の異動を巡っては議員から「畳部屋は行ってみると快適なんですね」「勤務中に寝ちょろうがパソコンを見ちょろうが注意する人はおらん。人によっちゃあパラダイス、楽園かも分かりませんよ」などの放言が相次ぎ、火に油を注ぐ事態に。また、職員が固定資産税の徴収ミスを指摘したのに対応しなかった当時の上司の税務課長も世間から批判されているとして「被害者でかわいそう」との擁護や「ネット上ではパワハラ役場とかひどいもんです。この屈辱をどう解消するか」などの発言も議場で飛び出している。(堀晋也)


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  • 調査をしないまま解散を決めた特別委の最終会合

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