コロナ禍…でも早めの避難を 台風接近、備えのポイント
猛烈な勢力に発達する見通しの台風10号は3日現在、7日午前に中国地方に最接近する見通しだ。6日から強風や高波など大荒れの天候となる恐れがある。台風への備えのポイントを、NPO法人ひろしま県防災教育振興協会理事長の三宅典子さん(41)=広島市安佐北区=に聞いた。三宅さんは「なるべく早く備えを終わらせ、早めの避難を」と訴えている。
風雨が強まる中、屋外で準備作業するのは危険だ。週末までに自宅周囲を点検し、植木鉢や自転車、ベランダの物干しざおなど、風で飛ばされそうな物をしっかり固定するか室内に移動させておく。雨水がスムーズに流れるよう側溝などの掃除も終えたい。
急傾斜地に面している、川に近いなど、自宅の立地によって避難場所が異なるケースがある。三宅さんは「ハザードマップで事前に自分の家の危険度をチェックしてほしい」と呼び掛ける。避難ルートや避難先、持ち出し品を家族で確認することが大事だ。お年寄りや持病がある人は、薬とお薬手帳も持って避難しよう。
昨年9月の台風15号では千葉県を中心に、多数の電柱が倒壊して大規模な停電が起きた。スマートフォンを充電し、モバイルバッテリーも用意したい。停電すると屋上の水槽に水を送るポンプが止まり、断水するマンションもある。生活用水用に浴槽に水を張り、飲料水も確保しておこう。
命を守るためには「早めの避難」が肝心だ。ただ、強風時の移動は極めて危険になる。逃げ遅れた場合、近くの頑丈な建物に逃げ込むか、自宅2階の崖から離れた部屋に移る「垂直避難」を。非常食や飲料水を2階にも置いておくと安心だ。飛来物で窓ガラスが割れた時、飛散防止になるためカーテンは閉めておく。
新型コロナウイルス感染拡大で、多くの人が詰め掛ける避難場所に逃げることを敬遠する人がいるかもしれない。三宅さんは「避難場所でも感染防止策は講じられている。命を守ることを何よりも優先し、早めに避難してほしい」と強調する。(木原由維)
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