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安野作品3067点 9割引で一括取得へ 津和野町、代表作「ABCの本」原画など

2020/9/4 21:14
「ABCの本」((C)空想工房)

「ABCの本」((C)空想工房)

 島根県津和野町は4日、町出身の画家安野光雅さん(94)=東京都小金井市=が町立安野光雅美術館に寄託している作品3067点を一括で取得する方針を明らかにした。安野さん側から「故郷の美術館でまとめて収蔵してほしい」と提案があった。代表作の「ABCの本」と「繪本 平家物語」の原画や下絵計147点を6540万円で購入し、残りは寄贈を受ける。

 同美術館は2001年に開館。安野さんから寄託された絵本の原画や風景画など約4千点を収蔵している。町は寄託された作品を毎年購入しており、これまでに約千点に上る。

 町によると、安野さんが高齢なこともあり、安野さんの長男から「一括で購入しては」との提案があった。町は購入実績を元に価格を約7億5千万円と試算したが、「1割程度の金額でいい」と言われた。代表作二つを6540万円で購入し、残りは寄贈してもらうことで了承を得たという。

 町は購入費用の一部の1500万円を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案をこの日開会した町議会定例会に提出した。斎藤道夫教育次長は「たいへんありがたい。安野先生の作品を散逸させず、美術館で展示していく」と話している。(根石大輔)


【連載・生きて】画家 安野光雅さん
<1> 描き続けて 「雲中一雁」境地で創作


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  • 「繪本 平家物語」((C)空想工房)
  • 安野光雅さん(安野光雅美術館提供)

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