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感染者療養ホテル公開 広島県、健康管理24時間徹底

2020/9/4 22:57
湯崎知事(左端)と療養者の健康状態の把握や生活支援について話すスタッフ(いずれも撮影・藤井康正)

湯崎知事(左端)と療養者の健康状態の把握や生活支援について話すスタッフ(いずれも撮影・藤井康正)

 広島県は4日、新型コロナウイルスの感染者のうち軽症や無症状の人を受け入れる県西部のホテル1棟の内部を報道各社に公開した。療養者は上層階で過ごし、看護師たちスタッフは下層階に24時間詰めるなど利用スペースを区分。感染を防ぐ対策を徹底しながら療養者の健康管理をし、安心して滞在できる態勢を整えていると説明した。

 このホテルでは療養者向けに150室を用意する。8月1日から当面2カ月間、県が借り上げた。賃料は7300万円。20日までに計18人が滞在し、その後は療養者は入っていない。

 公開された7階のシングルの一室には、部屋掃除用のローラー、トイレ掃除用のブラシなどが備え付けられていた。親子用のツインもあるという。2基あるエレベーターは療養者用とスタッフ用に分け、1階のエレベーターホールにはビニールの間仕切りがあった。

 県によると療養者は入る時、スタッフとは接触せずに4〜12階の各部屋へ移動する。毎日朝、夕に、体温や脈拍を自ら測り、症状とともに観察票に記録して看護師に電話で報告する。3度の食事は弁当で、4階へ自ら取りに行く。

 スタッフの態勢は、昼が7人、夜が4人となる。看護師が体調の把握や相談に当たり、県職員たちが入所時の説明や食事の手配をする。運営本部や待機場所、防護服に着替える更衣室は1〜3階で、原則、感染者とは直接会わないという。

 この日は湯崎英彦知事もホテルを訪問。スタッフから対応を聞き取った。

 県は、県東部でも8月17日からホテルを借り上げ、療養者向けに145室を確保している。契約期間は当面2カ月で、賃料は6900万円。療養者の受け入れ実績はまだない。(宮野史康) 

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  • ビニールで間仕切りされたエレベーターホール。手前がスタッフ用、奥が療養者用
  • 感染者が療養する部屋。掃除用品や体温計を備える

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