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台風10号接近 中国地方、暴風に警戒 高波にも注意

2020/9/4 23:02

 特別警報級の猛烈な勢力に発達する見通しの台風10号は7日の日中、中国地方に最接近しそうだ。4日現在、中国地方に上陸する可能性は低くなったが、風の強い進路右側に入り、台風の中心付近から離れていても暴風となる恐れがある。広島地方気象台は、高波とともに厳重な警戒を呼び掛けている。

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 巨大な空気の渦巻きである台風は、上空から見て反時計回りに強い風が吹き込む。進行方向に向かって右の半円では、吹き込む風と台風を移動させる風が重なり、風はより強くなる。左の半円では吹き込む風が逆になり、風はやや弱まる=図1。

 台風10号は、沖縄地方から朝鮮半島方向へ北上するとみられる。中国地方は進行方向の右側に位置するため風が強く、甚大な被害につながりかねない。広島、下関両地方気象台によると、山陽、山陰とも6日ごろから風が強くなり、7日は警報級の暴風となる恐れがある。

 高潮と高波が組み合わさり、被害が拡大する可能性もある。台風や発達した低気圧が接近した際に海面が上昇する高潮は、気圧の低下による「吸い上げ効果」▽海岸に向かって風が吹く「吹き寄せ効果」―で生じる=図2。

 台風は低気圧の一種で、中心にいくほど気圧が低くなる。気圧の低くなった所では海面を押さえ付ける空気の力が普段より弱く、海面が上昇する。これが吸い上げ効果だ。もう一つの吹き寄せ効果は、海岸に向かって吹く風で海面が押されることによって生じる。高潮時に強風で高波が発生すると、普段は波が来ない場所にも押し寄せる危険がある。

 満潮時と重なると海面水位はさらに高くなり、被害発生の可能性が高まる。台風10号が最接近する時間帯は現時点で不確定。広島市南区では、7日の満潮時間は午前0時2分と午後0時23分の見込みだ。広島地方気象台の博田敏和予報官は「常に最新の台風情報を確認し、明るいうちに早めの避難を心掛けてほしい」と強調する。(藤田龍治)


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