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山陽新幹線車両、福岡から避難へ JR西、広島など検討

2020/9/5 23:30

JR西日本が新幹線の避難先として検討している広島市内の博多総合車両所広島支所

 台風10号の接近に伴い、JR西日本が通常は福岡県那珂川市の博多総合車両所に停車させている山陽新幹線約30編成の一部を、県外に避難させる方針を決めたことが5日、同社への取材で分かった。同車両所岡山支所(岡山市)や広島支所(広島市)を検討している。同社によると、防災を理由に新幹線を別の車両基地に移すのは異例。

 列車は運行を終えると車両基地に入庫し、翌日出庫して各駅に向かう。通常の配置から遠く離れた車両基地へ列車を退避させると、天候回復後の運転再開が遅れる恐れもある。気象庁が台風10号に最大級の警戒を呼び掛けており、JR西が対応を協議していた。

 新幹線の台風被害を巡っては、昨年10月の台風19号で長野新幹線車両センター(長野市)が浸水。北陸新幹線10編成120両が水に漬かり、全て廃車になった。巨額の損害と、長期にわたるダイヤへの影響が出た。

 JR西は、今回の車両避難は浸水ではなく、強風に備えた対策としている。

 JR西は8月、浸水の危険性がある鉄道施設の対策を発表。車両を高架駅や別の場所に避難させる計画の策定を進めていることを明らかにした。

 避難させる場合、営業運転の終了時間を早めたり、運転再開後も通常ダイヤに戻るまでの時間が長引いたりする可能性がある。長谷川一明社長は対策発表時の記者会見で「不便をお掛けするが、ご理解をいただきたい」と述べていた。


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