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水・食料…停電に備えて 台風10号、日本防災士会広島県支部事務局長に聞く

2020/9/5 22:50

 特別警報級の勢力に発達する見通しの台風10号。中国地方には7日の午前中に最接近するとみられ、暴風による電柱の倒壊や電線の断線、塩を含んだ風による塩害などで停電する恐れがある。停電すればエアコンなどが使えず、熱中症のリスクも高まる。事前に何を用意し、どう行動すべきか。日本防災士会広島県支部事務局長で元消防士の宮永正稔さん(69)=広島市安佐南区=に停電への備えを聞いた。

 宮永さんは「停電したら家庭で何ができなくなるか具体的に予測して準備を」と呼び掛ける。家族や友人と連絡したり情報を得たりするのに必要なスマートフォンなどは台風接近前に充電を済ませておく。モバイルバッテリーも用意しておきたい。スマホなどの電池の消費を抑えるため「省電力」モードを活用しよう。公衆電話の場所も事前に確認しておくと安心だ。

 停電時の熱中症対策にも備える必要がある。宮永さんは、保冷剤や、水を入れて凍らせたペットボトルの準備を勧める。タオルやスカーフにくるんで体に当てるためだ。ぬれティッシュで体を拭くのも効果的。電池などで動く携帯型扇風機やうちわも使って暑さをしのごう。

 昨年9月に台風15号が直撃した千葉県では、最大64万戸もの広域停電が発生し、おおむね解消するまで2週間以上かかった。復旧に時間がかかる事態も想定される。

 食事面では、冷蔵庫にある肉や魚などはあらかじめ調理を。停電後は冷蔵庫の開け閉めをなるべく少なくし、冷気が逃げないよう心掛けたい。宮永さんは、冷蔵不要の食材を多めに購入し、使った分だけ補充する「ローリングストック」を勧める。

 停電時には、ポンプが動かなくなり断水も起きる。飲料水を確保しておこう。洗い物やトイレの水洗に使うため浴槽に水を張っておく。非常時に給水できる場所は自治体のホームページなどで把握できる。

 夜間の明かりを確保するため懐中電灯や予備電池の用意を。ヘッドライトがあると便利だ。懐中電灯の上に水を入れたペットボトルを置くと、より広い範囲を照らすことができる。マンションなどのエレベーターが突然停止すれば閉じ込められる恐れがあり、台風接近時の利用は極力避けたい。

 宮永さんは「電気のない生活は大きな負担で、ストレスや疲労から体調悪化につながりやすい。備えは一刻も早い方がいい」と強調する。(木原由維)

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