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台風10号、強風・高潮対策急ピッチ 中国地方、休業決定も続々

2020/9/6 22:59
防潮扉を閉じる作業員=6日午後2時、広島市南区(撮影・藤井 康正)

防潮扉を閉じる作業員=6日午後2時、広島市南区(撮影・藤井 康正)

 大型で非常に強い台風10号の接近に伴い、中国地方では6日、急ピッチで対策が進んだ。高波や高潮が懸念される沿岸部では防潮扉が閉じられ、予想進路に近い山口県内を中心に避難所が相次いで開設された。公共施設や百貨店は最接近する7日の休業を相次いで発表。各地で厳重な警戒が続いた。

 ▽警戒

 広島県広島港湾振興事務所(広島市南区)は6日午後、管理する広島港周辺と江田島市の防潮扉約600カ所を順次閉めた。広島港近くの宇品波止場公園(南区)では、県の委託業者が高さ2メートル、幅15・5メートル、厚さ0・9メートルの扉を閉鎖。同事務所の竹内恒治次長は「浸水防止に万全を期したい」と作業を見守った。

 世界文化遺産の厳島神社(廿日市市)では、台風9号接近時から強風や高潮への警戒態勢を取っている。国宝の右楽房・左楽房の床板を外し、柱を補強。国重要文化財の能舞台も鏡板と呼ばれる壁板を外した。原島誠技師は「被害が出ないようできる限りのことをしたい」。

 ▽避難所

 7日の最接近に備え、各自治体は相次いで避難所を開いた。山口県内では6日午後8時現在、全19市町が計357カ所で開設。うち山口市は390世帯の557人、周南市252世帯の356人、下関市192世帯の278人など、計2055世帯2909人が身を寄せている。

 広島県内では同8時現在、東広島、江田島市、大崎上島町が大雨・洪水警戒レベル3の「避難準備・高齢者等避難開始」を出し、3市町を含む20市町が計224カ所を開設。避難者は計162世帯179人。

 ▽公共・商業施設

 広島市安佐動物公園(安佐北区)と市植物公園(佐伯区)はともに7日の臨時休園を決定。岩国市は6日午後5時から国名勝・錦帯橋を通行止めにした。安全が確認でき次第解除するという。

 百貨店の福屋(広島市中区)と広島三越(同)は7日、臨時休業する。福屋は八丁堀本店(同)や広島駅前店(南区)に加え、佐伯区や尾道市の分店8店も閉める。そごう広島店(中区)は7日の開店時刻を午後2時ごろに繰り下げる。

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