台風10号、中国地方11人が軽傷 山口県内、最大6万8820戸停電【動画】
2020/9/7 23:24
台風10号の影響で、中国地方では7日までに広島県2人、山口県7人、岡山県1人、島根県1人の計11人が軽傷を負った。5県で最大約6万9720戸が停電し、大半は、ほぼ全域が暴風域に入った山口県内で起きた。同県での大規模停電は同日午後9時現在、約3180戸で続いている。
けがをしたのは福山市で2人、山口市で4人、下関市、防府市、周南市、岡山県和気町、益田市で各1人。強風にあおられて転倒したり、飛来物に当たったりするなどした。東広島市で民家1棟が床下浸水するなど各地で住宅被害も出た。
広島、下関の両地方気象台によると、各地の最大瞬間風速は、防府市36・9メートル(7日午前5時50分)▽宇部市33・4メートル(同3時7分)▽山口市33・1メートル(同4時6分)▽益田市27・8メートル(同6時24分)▽広島市中区27・2メートル(同8時12分)▽庄原市高野23・9メートル(6日午後10時59分)―など。
中国電力ネットワークによると、山口県内での停電は6日夕から発生し、最大約6万8820戸に及んだ。山口市、防府市などで解消していない。同社は8日正午までの復旧を目指す。
公共交通機関も大きく乱れた。JR西日本は7日始発から、山陽新幹線の広島―博多間で終日運転を見合わせた。新大阪―広島間では運行本数を減らし、約3万2800人に影響が出た。広島、山口県内の在来線でも広範囲に運転を見合わせた。JR西は、山陽新幹線と、山口県内の一部を除いた在来線について8日始発から運転を再開する予定でいる。(松本恭治)
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