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アワサンゴ色づく命 環境省指導員が幼生確認、山口・周防大島で繁殖シーズン

2020/9/8 21:03
オレンジ色の幼生を宿し、繁殖シーズンを迎えたニホンアワサンゴ(藤本さん撮影)

オレンジ色の幼生を宿し、繁殖シーズンを迎えたニホンアワサンゴ(藤本さん撮影)

 山口県周防大島町地家室沖に群生するニホンアワサンゴが繁殖シーズンを迎えた。体内にオレンジ色の幼生を多数宿す神秘的な姿を環境省の自然公園指導員藤本正明さん(66)が確認した。

 ニホンアワサンゴは体内で幼生を育てる保育型サンゴ。4日の潜水調査で、放射状に伸びた緑色の触手やその根元付近に直径約1ミリの幼生を抱える個体が群生地全体の約90%を占めていた。幼生は体内で10日ほど育った後、触手の中央の口から海中に放出され、海底の岩などに定着する。繁殖は10月中旬ごろまで続く。

 藤本さんによると、今年は8月4日に一部で幼生を確認したが、その後の水温低下や濁りなどのためか広がらなかった。「なかなか進まなかった繁殖が本格化してほっとしている。ただ水温変動の影響か弱っている場所もあり、観察を続けたい」と話している。

 同町沖は国内最大級の群生地が確認され、2013年に環境省の海域公園地区に指定された。群生地の面積は約3千平方メートルに広がっている。(余村泰樹)

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