山口県職員採用「ロスジェネ枠」、競争率100倍超 募集3人程度
2020/9/8 22:32
バブル崩壊後の就職氷河期に社会へ出た「ロスジェネ世代」について、山口県が本年度設けた職員採用枠の競争率が100倍を超えていることが8日、分かった。一般行政事務職3人程度の募集に全国から316人が申し込んでいる。
採用試験の受験対象は1970年4月2日から85年4月1日までに生まれた人。7月3日から8月21日まで募った。
2017年の国の統計調査では同世代の35〜44歳の人口は1730万6千人。うち正規雇用を希望しながら非正規雇用で働く人や失業中の人など不安定な就業状態の人は54万1700人いる。さらに長期にわたり仕事をしていない人は39万1660人に上る。
「1億総活躍社会」をうたう安倍晋三首相の就労促進方針を受け、国は就職難だった現在30代半ばから40代半ばにあたる世代の正規雇用を20〜22年度の3年間で30万人増やす目標を掲げる。山口県は国の施策に沿い募集を決めた。採用試験の受験者が年々減っているため門戸を広げる狙いもあった。
県人事委員会任用・審査班の熊崎ミサ班長は「雇用環境が厳しい時期に就職活動をされている。様々な経験を県行政に生かしてほしい」と話している。1次試験は今月27日に教養試験などがあり、10月の作文や面接の2次試験を経て11月下旬に合格が決まる。
県はまた、同世代を対象に小・中学校の一般事務職も3人程度募集。こちらも145人の申し込みがあり約50倍の競争率となっている。(渡辺裕明)
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