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広島市内の中学、文化・合唱祭中止や縮小 感染防止と授業時間確保に各校苦慮、練習難しく

2020/9/8
音楽の授業で歌の練習を避け、楽器について学ぶ江波中の生徒たち

音楽の授業で歌の練習を避け、楽器について学ぶ江波中の生徒たち

 新型コロナウイルス禍の中、広島市内の中学校で、秋の文化祭や合唱祭を中止したり規模を縮小したりする動きが広がっている。合唱での飛沫(ひまつ)感染への警戒や、春の臨時休校を受けて授業数を確保する必要があるため。学校現場は、恒例の行事と感染防止の両立に苦慮している。

 江波中(中区)は、10月の文化祭を中止し、代わりに6月に開催予定だった体育祭を開く。感染防止のため文化祭で披露する歌の練習が十分にできず、開催は難しいと判断した。今、音楽の授業もCD鑑賞などが中心。8日はマスク姿の生徒たちが普通教室で楽器について学んでいた。

 幟町中(同)も10月に予定していた合唱祭を中止する。感染防止と、6月から延期していた体育祭を今月下旬に開くため。和高秀文校長は「臨時休校を受けて学校行事を絞らざるを得ない。生徒の健康や安全を守るためにも苦渋の決断だった」と声を落とす。

 段原中(南区)は10月、文化祭を縮小して開く方針。例年の合唱はやめ、展示中心にするという。このほか、文化祭や合唱祭は開くものの、合唱の方法や規模を決めかねている学校もある。

 文部科学省が定めたマニュアル「学校の新しい生活様式」では、室内で、近距離で行う合唱やリコーダーなどの演奏は「感染リスクが高い」と指摘している。市教委は、学校によって規模が異なるため、文化祭などの開催を各校の判断に任せている。

 各校が文化祭などの代わりに開く体育祭も、密集を避ける種目を選んだり、例年より時間を短縮したりするなどの工夫を講じる。江波中の木下健一校長は「学校行事は、生徒の思い出づくりとともに協調性を育む上でも大切。生徒にはつらい思いをさせているが、感染防止と教育の両立に努めたい」と強調する。(小林可奈) 

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