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運営・沿道「再来年こそ」 ひろしま男子駅伝中止へ

2020/9/9 22:39

選手の熱走に声援を送る沿道の人たち。ボランティアや各都道府県の県人会メンバーが大会を支えてきた(1月19日、広島市中区)

 新型コロナウイルス感染拡大を受け、来年1月のひろしま男子駅伝は9日、中止される見通しとなった。1996年の第1回大会から熱走を支えてきた運営関係者やボランティアたちに落胆が広がった。各世代の全国のトップランナーがたすきをつなぐ安芸路の冬の風物詩の再開を願う声も相次いだ。

 「選手の感染リスクを考えると開催は難しいとは思うが、中止はさみしい」。第1回大会からコース整理員を務めてきた松本孝男さん(88)=広島市安佐北区=は、初の中止方針に声を落とした。今年1月の大会を最後に引退するつもりだったが、周囲の声を受けて継続を決断。体力づくりを始めたところだった。「まだまだ十分できる。再来年に向けて準備したい」

 大会では実業団・大学から中学生まで、47都道府県の各世代のトップランナーが集う。大会を主管する広島陸上競技協会の河野裕二専務理事(66)=佐伯区=は「大学生や社会人と一緒に参加することは、子どもにとって貴重な経験」と、出場できなくなる中高生を思いやった。

 大会を盛り上げてきた各都道府県の広島県人会からも残念がる声が上がった。25回の節目となった今年の大会で3年ぶり8度目の優勝を飾った長野。在広島信州県人会の篠原道正会長(79)=西区=は「連覇し、今年の7月豪雨で被災した古里にエールを届けたかった」と話した。

 発着点近くの平和記念公園(中区)南側で各地の郷土料理や特産品を販売するイベント「駅伝ふるさとひろば」も大会の魅力の一つ。例年、特産のカニなどをPRする広島鳥取県人会の中田正博会長(79)=中区=は「古里を発信する絶好の機会。安心して大会が開催される日が来ることを願う」。

 廿日市市女性連合会大野支部は第1回大会から、第3中継所がある同市宮島口のロータリーで観客たちに豚汁やぜんざいを振る舞ってきた。長尾典子支部長(78)は「常連の人もいる。楽しみが延びたと思い、次の大会でも元気いっぱい振る舞います」と前を向いた。(城戸昭夫、木原由維) 

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