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立正大淞南高クラスター収束宣言 松江市長、寮の3密が原因か(2020年9月10日掲載)

2020/9/10 21:07

 松江市の松浦正敬市長は10日、同市の私立立正大淞南高サッカー部の寮で発生し、関連も含め計108人まで広がった新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)について「これ以上感染拡大の恐れがないと判断した」と収束宣言した。感染拡大の原因として、食堂など寮生活での「3密」対策が不十分だった可能性を指摘。スポーツを通して広がった可能性は低いとの認識を示した。

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 8月25日を最後に新たな感染者が発生しておらず、9月4日までに108人全員が退院・療養解除。濃厚接触者の健康観察期間も9日に全て終了した。8月8日に寮生の感染が判明してから1週間で全生徒、教職員など計922人にPCR検査をするなど迅速に対応した結果「市中感染を防ぎ、学校関連の範囲にとどめることができた」と強調した。

 大規模感染に至った理由について、厚生労働省のクラスター対策班から、寮の食堂の「3密」対策や、風呂場の脱衣所の換気方法などの問題を指摘されたと説明。遠征や帰省など島根県外への移動の機会にウイルスが持ち込まれた可能性が高いという。また市は、対戦校などから感染者の報告がなく「スポーツの接触プレーが原因で感染が広がった可能性は低い」とした。

 生徒や教職員計98人が感染した同高は9月1日に分散登校で再開。7日からは通常通りの授業となり部活動も再開した。部員90人が感染したサッカー部は、10月下旬から始まる予定の全国高校サッカー選手権県大会で5連覇を目指す。4人の感染者が出た野球部も、9月11日から始まる県高校秋季野球大会に出場する。

 松浦市長は、感染リスクはこれからもあるとし「3密の回避、マスクの着用など新たな生活様式の継続を引き続きお願いしたい」と、改めて市民に呼び掛けた。クラスター対策班の調査結果は9月中旬にまとまる予定。(高橋良輔) 

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  • 「これ以上の感染拡大の恐れはない」とし、クラスター収束宣言をする松浦市長(右)

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